漢方コラム
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Vol.64 正常な生理とは?〜生理は女性の健康のバロメーター〜
《生理にまつわる不調を見逃さないで 婦人科系疾患や不妊症の要因にも》
生理を煩わしいと感じる女性もいるかもしれませんが、女性の大切な健康のバロメーターです。生理前や生理中の不調を放っておくのはとても危険。婦人科疾患や不妊症につながることもあるので、早めに改善しましょう。
漢方の見地から健康な生理について紹介します。
◎周期・日数:生理周期は28日プラスマイナス7日が正常。32日や26日など、多少遅れても早まっても、一定の周期ならば問題ありません。周期がバラバラな場合は良くありません。出血の日数は5〜7日が正常。10日もだらだら続く、2〜3日で終わるようになったなども体からのサインです。
◎生理痛:生理痛は「ない」のが当たり前。下腹部が重い程度ならOKですが、強い痛みは異常のサインと考えるべき。鎮痛剤で痛みをごまかしても、子宮内の環境は悪化するばかりです。
◎生理前の不調:生理前のむくみやイライラなど月経前症候群の症状も本来は無いのが当たり前。黄体ホルモンの影響と言われていますが、漢方では黄体ホルモンと卵胞ホルモンのバランスがとれていれば症状は出ないと考えます。
◎経血の色・量:色は鮮やかな赤色で、粘りや塊がないのが正常。経血の量は多い日に夜用ナプキンで2時間以上もつなら問題ありません。一般的に更年期が近づいてくると少なくなります。
◎おりもの:排卵前後に透明で糸をひくようなものが出て、においはなく固まらないのが正常です。