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漢方コラム 252/313

Vol.62 乳腺炎 〜食べ物にも注意し、良い母乳を飲ませてあげて!!〜

《高熱や激しい痛み、腫れを伴う乳腺炎 母乳飲み残しや血行不良などが要因》
乳腺炎は▼乳児への授乳が十分でない▼乳汁が分泌されにくい▼乳首を乳歯によって傷つけられた―などが原因で起こります。赤くはれ上がり激しい痛みと高熱を伴う場合や、しこりができ乳房全体が石のように固くなることがあります。
どんな症状であれ、放置しておくと手術(切開)が必要になるため、乳房に残っている乳汁は絞り出すことが重要です。特に乳頭を清潔に保つことに注意しておかなければいけません。一般的には乳腺炎の場合、できるだけ赤ちゃんに母乳を飲ませることが勧められますが、乳腺炎になっている時の母乳はおいしくないため、赤ちゃんが嫌がることもあります。赤ちゃんが下痢をしていたり、顔が赤くなって火照っているような場合は乳腺炎の急性期を過ぎるまでは飲ませないほうが良いでしょう。

乳腺炎の原因としてはストレスや血行不良などさまざまなことが考えられますが、何よりも食べ物に注意しなければいけません。食べたものが血液になり、母乳になります。血行の悪い状態やベトベトした血液では母乳が詰まりやすくなります。甘いものやスナック菓子、ジュースなどの間食は控え、食事もご飯食にし、野菜をたっぷり摂り、お肉や揚げ物などの脂っこいものや味の濃いものは避けましょう。

授乳中に飲める漢方薬もあるので、乳腺炎になりやすい人は、専門家に相談して飲んでおくとよいでしょう。用いられる漢方薬には、炎症を抑え膿を出す働きのある生薬が配合されています。しこりがひどくなり、高熱が出る場合などは無理をせず、早めに産婦人科や助産院を受診しましょう。
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