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漢方コラム 256/313

Vol.58 『産後うつ』〜産後の養生でママの心と身体をケア〜

《妊娠・出産・子育ては女性の一大事》

妊娠・出産は女性の一大事。産後は母乳が出始め、大きく伸びた子宮が縮まり、急激な女性ホルモンの変化により、心に影響を及ぼす要因になることがあります。日常生活で今までできていたことができなくなくなったり、子育てに対する不安感が強くなったりするうつ症状、だるい、食欲がわかないなどの身体的な症状が出てくるのが特徴です。
 一過性のマタニティーブルーとは違い、産後うつは数か月、または年単位で起こることがあります。妊娠、出産、育児をこなす母体は非常に大仕事をこなし、体の変化や消耗は本人が感じている以上に大きいものです。これまで頑張った体をきちんとサポートし、ケアして整えていかなければなりません。
産後は自分のことより、お子さんのために一生懸命になりがちですが、産後の養生は非常に大切で、この時期にきちんと体を整えておかないと、その後も長く体調を崩したり、第2子不妊の原因になることがあります。漢方薬には昔から、産後の立ち上がりをサポートする処方があります。子宮周辺の血行を促し、悪露(出産後に子宮から排泄される分泌物)をスムーズに排泄させ、産後うつなどの精神的な症状を緩和する働きもあります。
 漢方で「瘀血(おけつ)」という概念は血行不良を指しますが、瘀血が脳に及ぶと精神錯乱や不安感に繋がると考えます。江戸時代には出産後すぐに産後の立ち上がりに良い漢方薬をのませていたそうです。種類はたくさんあり、1人1人の症状に合わせて使い分けていきます。
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