漢方コラム
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Vol.20 『赤ちゃんが欲しい』‐【お母さん〞が心身共に元気になって!!】
「赤ちゃんを望んでいるけどなかなかできない」という方がとても増えています。現代医学のめざましい発展により、妊娠までのプロセスの一部を人工的に進行させることができるようになりました。しかし、耕していない土地に種をまいても芽が出ません。漢方では、子宮を温かくふかふかの内膜にし、赤ちゃんが温かい内膜のベッドで眠れるようにすることが何よりも重要だと考えています。今は冷え性の方が多く、冷たいものを平気で摂っている方もいますが、子宮が冷えている方は氷のベッドに赤ちゃんを眠らせようとしているようなものです。
《妊娠しやすい体作り!西洋医学との併用OK》
漢方薬は「妊娠しやすい体作り」をします。基本的な生殖力を高めることにつながり、機能性不妊の場合は自然妊娠への希望も見えてきます。また、体外受精の成功率を高める可能性もあります。もちろん、西洋医学の治療との併用もOKで、西洋薬の副作用の軽減にも役立ちます。なにより、妊娠前からの体作りで、元気な母体から生まれる赤ちゃんは健康で育てやすく、お母さん自身も産後元気に過ごせます。
生殖、妊娠、出産をコントロールしているのは脳の視床下部です。ホルモン分泌と自律神経系をコントロールする一方、外からの刺激や情報にも敏感なため、ストレスも大きく影響を与えます。元気な赤ちゃんを授かるためにはなによりもまず、お母さん自身が心身ともに健康であること、そのための体作りが大切です!