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漢方コラム 299/313

Vol.15 『便秘』−【怖ーい便秘、自分のタイプを知って!】

健康であるための条件の一つに「快便」があります。便秘に悩む方は多く、便秘になるとお腹が重たく不快であるということだけではなく、老廃物が体に溜まった状態であることが大問題!腸に溜まった老廃物が再び小腸から吸収され、血液によって全身へ運ばれてしまいます。漢方の考え方では皮膚と大腸は表と裏の関係。便秘になるとニキビや吹き出物ができやすい理由はここにあります。汚れた血液が全身を巡ることにより肩こりや婦人科のトラブルなどあらゆる病気の引き金になるのです。

《肩こりや婦人病にも便秘薬常用は注意を》

便秘薬を常用している方の腸は刺激に鈍感になり、腸の蠕動運動も弱くなって伸びたゴムのようになっていますので常用はおすすめできません。便秘になる原因を見つけ、改善していくことが重要!漢方での便秘の捉え方は、@筋肉が弱いタイプ(虚秘)A貧血や過労、老化による体液不足のタイプ(燥秘)B冷えにより腸の動きが弱いタイプ、時々下痢もある(寒秘)C食べ過ぎで腸管に熱がこもっているタイプ(熱秘)Dストレスにより腸管がけいれんしているタイプ(気秘)などに分けられます。たとえばBの腸が冷えている方が、朝一番に冷たいお水を摂ることは逆効果です。@の胃下垂ぎみで腸の力の弱い方は食事や漢方で胃腸の働きを高めることが近道です。このように、タイプによって対処法もさまざま。自分の便秘の状態をしっかり把握してみましょう。
ブヘサ中村固腸堂
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