漢方コラム
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Vol.13 『更年期障害』−【女性の体のリズムを知り、ハッピー更年期を!】
【女性の体は7年周期で変化する!事前に準備をしてハッピー更年期を!】
漢方の古典には女性の体は7年周期で変化し、7の倍数が女性の体の節目であると記載されています。14歳までに初潮が始まり、21歳で身長が伸びきり、28歳で身体機能、性機能のピークを迎えます。35歳からは少しずつ老化が始まり、42歳からは月経量が減ってきて白髪が気になり始め、49歳で閉経を迎えます。この女性の一生のリズムは太古の昔から変わっていません。
漢方は予防医学です。一生を元気で健康的に過ごすための知恵は、何千年も昔からそう願う人々によって受け継がれています。そのために一番大事な時期は更年期を迎える手前の時期。何も気付かないうちに突然更年期障害の症状がでてきた!という方がおられますが、その前兆を見過ごしてしまっただけで、少しずつ月経の変調や肌や体の変調がでているはずです。35歳を過ぎたら、体の衰えを緩やかにし、快適な更年期を迎えられる準備が大切になってきます。
《35歳からが大切な時期!漢方薬で内臓を整えて!》
更年期障害の症状は体質によってさまざまで、とにかく多彩です。漢方では一個一個の症状を追いかける対処療法だけではなく、内臓の働きの低下、体質の弱点を整えていきます。普段の食事では黒豆、黒きくらげ、黒ゴマ、海藻などの黒い食べ物、えび、貝類、山芋やモロヘイヤなどの粘り気のある食べ物、なつめ、枸杞子、ほうれん草、トマトなどの血液を補う食べ物などを意識して摂るようにしましょう。