漢方コラム
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Vol.12 『花粉症』−【漢方で優しく体質改善】
「またこの時期がきた〜」と憂うつになっている方も多いはず。花粉症の患者数は年々増えていて、花粉量の増大なども取りざたされています。けれども、花粉が大量に飛ぶ山の地方よりも都市部の人に花粉症が多いことから、要因は、生活スタイルの変化や精神的ストレス、食事の不摂生、運動不足などによる体質の変化が考えられます。東洋医学でも、原因は花粉ではなく、私たちの体の中にあると考えています。
《漢方処方と体質改善、対策と予防の両輪で》
漢方での対策方法は2通りあります。鼻水や鼻づまり、目の痒みなどすでに出てしまったつらい症状を改善させるには即効性のある漢方薬が有効です。漢方薬の場合眠くなるなどの副作用が少ないのが特徴です。そして、まだ症状がでていない時期には漢方薬を使ってコツコツと体質改善に取り組みましょう。皮膚粘膜が強くなり、花粉症だけでなく、風邪やインフルエンザにかかりにくい体作りができます。体質改善の場合は早めにとりかかることをお勧めします。
食べ物には炎症を悪化させるものもあるので、香辛料などのスパイス類や肉、揚げ物などの脂っぽいもの、洋菓子などの甘いもの、もち米、アルコールなどは控えめに。また、花粉症の人には水分代謝の悪いタイプ、冷え性やストレスの強いタイプが多いですから、冷たいものや生もの、水分の摂り過ぎもよくありませんよ!