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漢方コラム 309/313

Vol.5 『風邪』【予防が一番!風邪にはご用心】

漢方の風邪薬といえば、「葛根湯」が有名ですが、とりあえず風邪をひいたら「葛根湯」という方はいませんか?実は使い方を間違えるとむしろこじれてしまうこともあるのです!風邪は大きく分けて二つのタイプがあり、葛根湯を用いるのは「悪寒型」といって、「ぞくぞく寒気がして、薄い鼻水が出る、首筋が凝り、筋肉が痛む」タイプ。体が冷えて抵抗力が落ちているのでまずは体を温めることが大切。葛根湯には麻(ま)黄(おう)や桂(けい)枝(し)という体を温め血行をよくし汗をかかせる成分が入っており、体に入ってきた風邪のもとを外に追い出してくれる働きがあります。生姜とねぎたっぷりのおかゆや葛湯などで汗をかかせるといいですね。一方、「喉が痛い、熱っぽい」タイプは「熱感型」。炎症を抑えて熱を冷ます必要があります。金銀(きんぎん)花(か)や連翹(れんぎょう)などが主成分の漢方薬を用います。この場合に葛根湯を用いるとむしろ症状が悪化してしまいます。

風邪はひき始め30分が勝負といいますが、本当の勝負は『ひかないように予防すること』。漢方は予防医学なので、風邪をひくにくくする体作りは得意分野です。細菌やウイルスは常に空気中にあります。疲労や寝不足や食事の乱れ、ストレスなどで体のバリア力が低下すれば簡単に負けてしまいます。甘いものや冷たいものを食べ過ぎは抵抗力を低下させ、風邪をひきやすくするのでお気をつけ下さい。
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