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漢方コラム 121/313

Vol.194 子宮内膜症〜つらい生理痛や月経血過多、不妊にも。漢方で身体整え症状緩和・治療・再発防止〜

子宮内膜症は不妊合併頻度が30〜50%といわれ、ひどい生理痛などを伴うことが多いやっかいな病気です。子宮内膜に似た組織が子宮以外の卵巣や腸、卵管、まれに膀胱、膣、腹壁、胃腸、肺、肝臓、腎臓で見つかることも。なぜ子宮の中の組織がこんなところにできてしまうのでしょう。

子宮内膜症の発病機序には月経血逆流説、化生説など諸説ありますが、原因ははっ きりとはわかっていませ ん。経血が逆流することは実際にあるようなので、量が特に多い時のタンポン使用や夫婦生活は控えたほうが良いようです。とにもかくにも根本的原因にアプローチすることが重要です。

東洋医学では、「不要なものを処理できなくなった状態」、または「処理能力を超えるほど不要なものが溜まった状態」に対処します。 体は常に「自然治癒力」 と「体に不要なもの」のどちらが勝つか、シーソーでバランスを取っているようなもの。余分な組織や老廃物は分解されて排出されますが、処理する力が低下していると体内に留まり、病気の発症につながります。処理能力の低下は血流が悪い瘀血(おけつ)体質が大きく関係し、瘀血は子宮内膜症の人に多くみられます。

その原因はストレス、過労、冷え、虚弱体質、飲食不摂生などさまざまですが、中でも怖いのは「冷え」。漢方では冷えなどの原因も含めた瘀血改善と不要な ものを取り除くようサポ ートしていきます。漢方 処方で生理痛緩和は珍しくなく、病変が小さくなる例もあります。体の仕組み自体が整うため、悪化や再発の予防、妊娠力 を高めることにつながります。
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