漢方コラム
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Vol.166 夏に欠かせない漢方薬「麦味参顆粒」A
《心臓のポンプ機能を高めて、シャキッと元気に》
麦味参顆粒は「元気をつけたい!」「疲れをとりたい!」「夏バテをなんとかしたい!」「熱中症予防したい!」という方におすすめの漢方薬です。
処方名は生脈散(しょうみゃくさん)〞といいます。脈をみなぎらせる薬〞という意味。心臓のポンプ機能を高めて元気をつける漢方薬で、飲むとシャキッとします。以前、中国の中医医院に研修に行ったときにはこの生脈散が点滴に使われており、驚きました。体の回復が非常に早くなるそうで、中医医院では当たり前のように使われているようです。
麦味参顆粒の特徴は、長期的に用いて虚弱体質の改善に役立ったり、今すぐ元気をつけたいという時に頓服的に飲んでも即効性があることです。
栄養ドリンクなどは中枢興奮剤や糖分が入っていて疲れを麻痺〞させることはできても、疲れをとる働きはほとんどありません。疲れたときに甘い物を食べるというのも同じ。一時的に血糖値がぐんと上がるため脳が気持ち良さを感じますが、すぐに血糖値が下がるためまた食べたくなり、それの繰り返しになります。実際に甘い物が体の疲れをとってくれるということはありません。
疲れはため込むほど内臓機能が低下、血流が悪くなり、体の中に老廃物がたまっていきます。それにより内臓機能に支障をきたし、さまざまな疾病につながる可能性があります。夏の疲れは冬に出るといいますから夏の疲れは夏のうちにとっておきたいですね。