漢方コラム
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Vol.45 食中毒に注意!! 弱った胃腸に腐りかけた食べ物が…
この時期は食品が腐りやすく、食中毒が心配です。梅雨は胃腸機能が低下しやすく、冷たいものをたくさん摂ると、さらに胃腸が弱ってしまいます。弱った胃腸に腐りかけた食べ物が入るとお腹を壊して当たり前。
《生姜、わさび、シソ、梅干し食べ物と体の中からのケアを》
この時期は人間の体も、食べ物も、両方の面から注意をしなければいけません!! お寿司にはガリがついていますが、食中毒予防に役立ちます。お刺身の生姜やわさび、シソの葉にも意味があります。シソの葉は見た目を良くする飾りの意味だけでなく、魚の毒を取る、『解毒』の効果があります。
漢方ではシソを「蘇葉(そよう)」といい、下痢や風邪に用いる漢方薬として利用しています。昔から、梅干しは食中毒の予防になるためお弁当に用いられてきましたが、シソや生姜などもご飯に混ぜたり、メニューに取り入れて活用してみてください。
もう一つのポイントは、同じものを食べても平気な人とそうでない人がいるように、自分の胃腸機能を高めておくことも大切です。下痢やおう吐は体にとって害になるものをすぐに排除しようという体の防衛反応です。
けれども、頻繁にお腹を壊すようならば、胃腸機能が弱っているサイン。脂っこいものや味の濃いものなど、消化に時間がかかるものの取りすぎや、アイスや冷たいものの飲みすぎ食べすぎは胃腸機能の低下を招きます。水をガブガブ飲みすぎても胃酸が薄まってしまいます。夏だからこそ、注意が必要なんですよ。