漢方コラム
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Vol.28 『爪で分かる健康チェック』‐【体調や生活習慣までわかる!! 爪で美容・健康チェック】
キレイにネイルアートをする女性が増えています。ケアをする前に爪の状態をみてみませんか。東洋医学では、爪は「血の余り(あまり)」といわれ、五臓六腑で「肝」と深く関わっています。肝の血が十分にあるとしっかりした爪になり、不十分だと割れやすくなります。簡単なセルフ・チェックを紹介します。
《色と形をまずはチェック!老化・心疾患・ストレスなど》
まずは『色』。◆白っぽい:血の栄養不足。◆紫っぽい:心臓疾患の恐れ。病院での検査を。◆赤っぽい:体に熱がこもっている。ニキビや口内炎などに注意を。◆黄色っぽい:肝・胆のトラブルの恐れ。病院で検査を。◆灰色っぽい:水虫の可能性あり。◆黒っぽい:全体より一本の爪が黒っぽい場合は検査を。
次は爪の『形』。◆横線がある:湿疹などの慢性疾患や体調不良。◆縦筋が目立つ:老化の表れや栄養の吸収不足。◆先端が割れやすい:ストレス、過労、貧血、飲みすぎ、乾燥。◆スプーン状にくぼんでいる:貧血。◆半月部がない:消化機能の低下、タンパク質不足。◆バチ型(バチ爪):心疾患、呼吸器疾患の可能性。病院で検査を。
女性に多くみられるのは、「色が白っぽく、縦筋があり割れやすい爪」。『血虚(けっきょ):血の不足』タイプの人に多く、漢方薬では補血薬(ほけつやく)を用いていくことで、爪も体もしっかりしてきます。月に一度は手湯もオススメです。洗面器にお湯を入れ、ミカンとリンゴを細かく刻み布袋に入れたものを入れて手を10分ほど浸すのも効果的です!