漢方コラム
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Vol.26 『肌のたるみ』−【漢方デトックスで内側からキレイな肌を目指す?】
老けてみえてしまう肌の老化現象といえば「たるみ」。特に目の下や頬、首が「たるみ」の気になる部分です。鼻の横のほうれい線も老け顔にみえてしまいます。漢方では美容について、筋肉だけではなく、体や皮膚にたまった老廃物、内臓との関係もチェックしていきます。たるみの原因は「脂毒(脂肪)」や「水毒(余分な水分)」。つまり老廃物がリンパにつまり、むくんでいる状態です。老廃物を排出し、内面から筋力を補うのが漢方のたるみ解消美容法です。
《胃腸の機能低下を防ぐ!筋力UPで老廃物を代謝》
これは今でいうデトックスと似ていますね。漢方のデトックスは古来から行われていた方法です。
胃腸の働きが低下して栄養分の吸収が弱まると、筋力、新陳代謝が低下し、脂毒、水毒が皮下細胞に溜まってたるみや二重あごになると考えるのです。「脾(消化器系)は肌肉(筋肉)をつかさどる」といい、胃腸機能の低下は筋力の低下につながるとみています。例えば胃下垂は胃腸の筋力低下によって胃腸が定位置に支えられないことで起こります。胃下垂になる人は元気がなく、疲れやすく、そして筋肉がつきにくいタイプといえます。アイスやジュースなどの冷たいものの摂りすぎは胃腸機能を低下させ、体の隅の隅である皮膚に栄養を送れないばかりか、たるみの原因にもなるのです。常々言っている「冷たいものを食べると老ける!」原因はこんなところにもあるのです。顔だけが急に美しくなるというのはとても不自然なこと。誰がみても一目瞭然の内側からの美しさを手に入れたいものですね!